天国の手前に 虹の橋があるという 昔旅に出かけた あの子に会える橋 空へ続く道は どこにあるというのだろう いつもの散歩道 柔らかい毛布の中の 歩き疲れた あの子を抱いて通り過ぎた 春の朝 二人で ビー玉の目をした 黒い瞳が見上げる 走り回った記憶は まだ動かないまま 一つだけの願いを 今も胸に繰り返す いつもの散歩道 柔らかい毛布の中の 歩き疲れた あの子を撫でて約束した 夏のこと 二人で いつもの散歩道 川沿いを歩く道 ここからきっと続く 虹の橋を見つけよう いつもの散歩道 春の日の朝に 交わした約束を きっと二人で 虹の橋で叶えよう (2015.4.8)