Menu Close

悲しいニュース

奄美民謡島唄集」の著者、片倉輝男さんに坪山さんの紹介を受け、連絡を取らせて頂いたのでした。 当時カナダのネルソンで日本の音楽を紹介するラジオ番組を持っていた自分は、勢いで坪山さんにインタビューとレッスンをお願いし、数回に渡って自宅へ伺わせて頂きました。 お会いしたこともない大御所の元に押しかけるって、無知というかなんと言うか突っ走ってたなあ。。 突然の訪問とお願いにも関わらず、快く「もちろん。お互いの都合のつく日に、いくらでもいらしてください」と招いてくださった。 伺う度にいつもお茶とお茶菓子を出してくれて、奥様も笑顔で迎えてくださって、本当に本当に温かかった。 奄美民謡の第一人者としてだけではなく、唯一の舟大工としてかなり名を知られていた方。 すごい方なのに本当に朗らかで楽しくて、話し出したら盛り上がって止まらなかった。好奇心旺盛で熱意があって、なんというか、こんなおじいちゃん見たことないと思った。 粋で音楽を心から愛してて、ものすごく頭が良くて、子供みたいにわくわくしてて、とにかく話していて面白い。語り口もしっかりしてる。あのパワーと若さはなんだろうと。 通わせていただいている間、島唄だけじゃなくてその歴史や文化もたくさん教えてもらった。 ご自身の経歴やエピソードなど、いろんなお話もしてくれた。 突然現れた、どこの誰かもよくわからない私をなんて温かく迎えてくださったんだろう。 その後私は練習をしばらく続けていたのだけれど、徐々に奄美民謡は聴く方だけに傾いてしまっていた。 そして、数年は年賀状など送っていたのだけれど、特にカナダに来てからは全く連絡を取らずにいた。 このパンデミックが始まってしばらくしてから、4月の終わりか5月くらいかな、急にふと坪山さんのことを思い出して手紙を書こう、書かなきゃ、と。 でもコロナの影響でカナダと日本の間の郵便状況が微妙だったので、落ち着いたら送ろうと思い、そのままだった。 今から思うと、きっとあれはサインだったのかもと。 そして知ったこの知らせ。 こんなに悲しくなるのかと驚くほど悲しかったです。 数日はかなりボーッとしていました。 せっかく奄美民謡を熱心に伝えてくださったのに、私は何を貢献できたと言うんだろう。 あの時のご恩を返せずじまいで、それが本当に悔やまれてなりません。 先に書いたように、カナダで担当していたラジオ番組へのインタビューをさせて頂いていました。 その時放送された貴重な音源を、YouTubeにあげました。 Japanese Musiquest(2010年11月2日放送分) 坪山さんの紹介とインタビューは7:38からです。番組自体は英語だけど、インタビューはもちろん日本語です。 ご自身が島唄を始めることになったきっかけや、奄美民謡の特徴などをお話しされています。 よければ是非聞いてみてください。 日本の伝統文化を伝承し、数多くの人たちに本当に慕われた方。偉業をなされた方。 私が非常に運良く関わる事が出来たのは2週間ちょっとだったけれど、大変良くして頂き、お世話になりました。 今もあの時の朗らかな口調と笑顔をはっきり覚えています。 坪山さん、本当に本当にありがとうございました。]]>

6年目の東北

3.11 カナダから秋田に帰ったのが2010年の11月。半年経たないうちに地元でこの震災を体験し、一番感じたのは人との絆だった。言葉にするとありがちになってしまうけど。 秋田は東北6県の中で、唯一死者がいなかった県だそう。 同じ東北にいながらにして被害が他の5県より少なかったのは、もちろんとてもありがたい反面、なんだか申し訳ないような気持ちになったのも確か。 自分にとって直接の被害は、雪が降る中電気が停まって寒かったこと、スーパーの食料が一気に消えたこと、ガソリンスタンドが長蛇の列でガス欠になるのが怖かったことくらいで。 そしてこれは「被害」とは言えないけど、その時自分が開催準備をしていた奄美大島豪雨災害への募金イベントが、この震災のために直前でキャンセルせざるを得なくなったこと。 災害イベントが新たな災害によって中止になるなんて・・・と、やるせなかったのを覚えてる。 この震災から日本は変わった。 6年経ったけれど、その後の影響はこのブログで書くまでもなく。 放射能に関してもいろんな情報、表も裏も行き交ってて、スーパーで売られてるもの、安全なもの、どれがどれか見分けがつかない。 ニュースやSNSで流れる話も、どれが正しくてどれが間違いなのか。 それを裏付ける確かな情報を持っていない自分は、むやみに賛同や批判も出来かねている。 自分は今カナダにいるけれど、先日たまたま仕事で一緒だったカリフォルニア出身の女性は、アメリカ西海岸での日本の放射能汚染の影響を恐れて、東海岸のトロントに引っ越して来たと言う。 海外ですらそんな現状。 ここで日本のことを語る時に、震災や放射能汚染の話は隠せない。 日本に旅行に行った人の話、これから行く人へのアドバイス、そんな話の流れの中にやっぱりこの話題はどうしても入ってくる。 今の日本の現状を、海外にいる自分はどう伝えて行けるだろう。 日本のことを思って協力してくれる国々、想いをくれる個々の人達がたくさん存在することに感謝です。 災害や世界の情勢など本当にいろいろなことが起こるけれど、とにかくみんなが安心して暮らせる、平和な世の中に向かって行けますように!! テーマは人権や紛争的なものになるけれど、平和を願う最強定番のImagine。最近リリースした、Pentatonixのカバー。

クレオール

松田美緒さんのライブに行ってきました。 「古書ほうろう」という粋で渋い場所で行われた、CD book発売記念トーク&ライブ。 この歌い手さんのことは、どこから繋がったか忘れたけど、たまたま検索していてネットで見つけた。 あたしの友人のブラジル人シンガーとも友達だそうで。 元々は秋田生まれの人。7歳までいたそうで、その後は日本各地、また海外で生活してる。 年末にこれを出版したそうで。やられたって思った。 クレオール・ニッポン──うたの記憶を旅する[CDブック] 私が憧れていた、やってみたら面白いだろうなってずっと思っていたことをバシッと。 世界を旅し、そして改めて日本に還り、その日本各地に埋もれた土地土地の歌をアレンジして歌うこと。 その背景や文化も掘り起こすこと。 自分は奄美大島に憧れてその地へ行って、いろんな歌とその歴史や言い伝えを教えてもらった。 秋田でも民謡を習ったりした。 そういうのを、自分なりに消化してアレンジして行きたいってずっと思って、多少やってみたりした。 奄美で聞いた話も伝えようと全部記録して来たのに、整理しようと思ってからもう早4年。ひゃあ。 PopsだったりJazzだったり、それなりに洋楽に影響されたものって、どことなく日本がルーツの自分にとっては取って付けたような感じがしたりもして。 そういう歌は大好きではあるけれど、常に疑問なのが、作り物でも借り物もない、日本人として生まれ育った自分にしか出来ない音楽って何なのかって。 そういうのって自分が聴いて来た音楽を通じて自然に出て来るものなんだろうけど、結局は洋楽が好きで聴いて来たら洋楽っぽくなる。 悪いことでは決してないけれど、旅して分かったのはやっぱり自分の育った国のものを大事にすることじゃないかって。 だからこの松田美緒さんは、たっくさんいろんなところを旅して歌のキャリアもあって、こうやって形に残せていて、なんてすごいしうらやましいことだろうと。 そんなんで、ライブに行って来たのでした。 パーカッションとのデュオでトークはマイクを使ってたけど、歌うときはマイクなし。 古本屋の中というとても不思議で神秘的な空間で、なんか神々しいなあと思いました。 彼女の本を買い、そしてサインをもらってきました。 秋田の歌も載ってる。 自分も自分のやりたかったことを実現できるように、がんばろっ。]]>

三線の思い出

ちょっと訳あって、ものすごく久しぶりに三線を触ってます。 かれこれ6年前、2008年の夏に沖縄から買った三線。 ちょうどカレッジを卒業してからカナダで働いていた時期で、勤務時間の短いバイトを3つ掛け持ってた。 その時「何か日本の楽器をストリートで弾いたら稼げそうだ」と言うとても現実的な理由で、沖縄のお店に発注。(あ、もちろん三線の音色に惹かれたのは言うまでもありませんが。。) 沖縄からカナダへ海を経て渡ってきた三線。日本の音の素敵さに、最高に感動してしびれまくったのを覚えてます。 「音色や」というお店から買ったのだけど、さっき調べたら去年既に閉店してたみたい。。。 残念! と言うのも、ここのお店の方に本当に良くしてもらったのです。 この三線は合皮で元々お手頃なセット商品。「初心者から始められる」という事で、練習本も一緒になっていたもの。 それが「海外だと送料も結構かかるから」という理由で、交渉すらしなかったのにセット価格からさらに値引きしてくれた。 そして海外でパーツが壊れたら不便だろうと、セットに含まれていないカラクイ(糸巻き)や弦などの備品も無料でつけてくれた。 そして上の写真にあるように、沖縄の海の写真も。裏には店長さん直筆のあたたかいメッセージが。 その頃カナダのいい加減さと合理主義に神経を半分やられていた自分は、ものすごくあたたかくて素敵で繊細なこの心遣いに完全にノックアウトされました。 なけなしの安月給で買った廉価な三線が、ものすごく貴重で大切な一本に思えました。 ずっと前にもこのブログに書いたけど、その2年後に帰国して奄美大島へ滞在した時、弦を替えて奄美の調弦にして三線を習いに行きました。 「これ安く買った物なんですけど、他にも一本いい三線が欲しいと思ってるんです」 とその時の師匠に相談したら、 「何をおっしゃる。値段なんてどうでもいいですがな。楽器と言うのは値段じゃなくて音が全てなんです。これいい音しますがな」と。 この三線を販売してたお店の店長さんも、値段に関わらず自分が惚れた音を出すものだけを選んで扱ってるって言ってた。 なんかそう言うのを、当時送られて来た物一式を見ながら思い出しました。 じーん。 思い返しながら、沖縄用の白い弦を張り直しました。 置きっぱなしで全然触ってなくてごめんよ。 もうじき活躍してもらうからね!三線! お店の方、元気かなあ。

謎に泣ける唄

東京から帰って来ました。 今回は東京に一泊だけと言う短い滞在だったのですが、念願のライブを観てきましたー♪♪ 前回の記事で紹介した、「アジアの芸能」 シタール ? 奄美島唄 ? ガムラン。 私がカナダにいた2008年からずっと憧れの存在だった朝崎郁恵さんと、秋田民謡ともコラボしているヨシダダイキチさん、そして今回初めて観たガムランのウロツテノヤ子さん。 「ウロツテノヤ子」って女性1人の名前かと勘違いしてたらグループ名で、しかも先日男鹿で観た素晴らしいグループ「滞空時間」のメンバーが参加していたのでした!だから実質ある意味初めてじゃなかった。めっちゃびっくり&ラッキー。 なんというか、自分の好きなワールドミュージックの美味しいとこだけ集めたような夢のライブでした。 前回東京で同じメンバーで集まった時に、カナダで同じ町に住んでた懐かしい友人に一緒に行こうと誘われてたんだけど、どーーーうしても泣く泣く行けなくて。今回まさにリベンジ。

憧れの人のライブ

プロフィールページにも書いていますが、奄美の唄が好きです。 カナダに住んでいた2008年夏、和の楽器が弾きたいと日本から三線を購入して沖縄の曲をぽつぽつ練習していたけど、いろいろ調べるうちに奄美の曲にハマりました。 旋律ももっと本土に近くて親しみやすいし、それでいて独特で。 沖縄と混同される事も多いけど、全然違います。 早速三線を奄美の弦に張り替えて、奄美民謡入門の三味線楽譜やら奄美民謡島唄集を購入して、極寒の地バンフにて練習していました。 2010年帰国後に鹿児島で奄美民謡島唄集の著者、片倉様とお会いできたのもかなり嬉しかった。 そんな自分の中の奄美ブームに火を付けまくった唄者は何人かいらっしゃるのですが、中でも衝撃を受けたのが朝崎郁恵さん。 カナダで留学中に初めてこの方を唄をネットで見つけ、その後iTunesで購入して聴いていました。 一声聴いただけで涙腺が緩んで、もう理屈抜きに彼女の歌声は神だと思いました。 帰国してから何度かタイミングを見事に逃してライブを聴きそびれ今に至っているわけですが、今回ようやく生歌を聴けそうです。 「アジアの芸能」 シタール ? 奄美島唄 ? ガムラン 同じく出演者のヨシダダイキチさんとは秋田民謡繋がりで数年前に初めて知り合い、その時「朝崎郁恵さんと以前からコラボしている」と聞いて驚きました。 ヨシダさんは秋田でつい先日、アフリカのコラ&ギター奏者ママドゥ・ドゥンビアさんとコラボライブをされました。 ママドゥさんは以前ギタリストとしてサリフ・ケイタの北米ツアーでカナダをまわったことがあるそうなのですが、なんとなんと私のカナダで親しかった友人が、当時そのツアーマネージャーをしていたという! 世界は本当に狭いと言うか、不思議な繋がりを感じます。。。 話はちょっとそれましたが、念願のライブ楽しみ♪♪

楽器を選ぶ基準

「何をおっしゃる。値段なんてどうでもいいですがな。楽器と言うのは値段じゃなくて音が全てなんです。これとってもいい音するし十分ですがな。それなりになれば自分で買わなくても手に入ってくる。今私が使ってる三味線はみんな人がくれたもんだ。」 多分買うと数十万はするであろう三味線を何本も持ち、相当に弾きこんだと見られる跡が。 40を過ぎてから三味線を持ち島唄を歌って有名になった彼に、職人達が是非自分の三味線を使って欲しいと贈ったものらしく。 そこまで行くには相当の方じゃないと出来ないにしても、なんか本質を見た気がしました。 究極の理想ですけど! 結局なんにでも言えるのは、物をどう使うかなのだなあと。身丈に合ったものをその時々に使えばいいのかなと。 そうは言っても無理してでも上位のものを欲しい気はあるんですが。 楽器選びって奥が深いなあと思います♪☆]]>

チックタグズライブとテレビ放送のお知らせ

チックタグズという素敵なアジアンカフェ。 最近ご一緒させて頂いている、佐伯モリヤスさんと演奏しました! インドの打楽器タブラの音色が加わり、カフェの雰囲気と相まってエキゾチックな空間になりました。 ありがたいことに店内いっぱいのお客様。 聴いてくださる皆さんがとってもとっても温かく、一曲目からリラックスして始められました。 反応がとてもダイレクトに返って来て、とても気持ちよくライブ出来たなあ〜。。 佐伯さんの演奏も相変わらず素敵で、ピアノの曲と馴染んでいました。 今回アンケートを書いて頂いたのですが、やはりタブラの反響は大きいですね! 「ピアノとの異色のコラボがとても良かった」「タブラの音色に感動した」と言う意見が多く。 今回もタブラと合わせて秋田民謡を演奏したのですが、その反響も多かったです。 自分は秋田民謡を歌うとき、今まで自分があちこちで聴いて来た歌のエッセンスを交えて(勝手に)独自に歌っています。そして自分の歌う秋田民謡は、あえて純粋な秋田民謡の歌い方にならないようにしています。 (というかまともに歌っても、生粋の民謡の歌い手さんにはどうしたってかなわないので 汗) それは海外でも聴きやすいようにアレンジしたり、また自分が惚れ込んだ奄美大島の島唄を参考にしてみたり。 今回なんと、「裏声を使って、島唄の感じがある」と、それに気付かれた方もいらっしゃって感動しました! 自分の意図することが聴き手に伝わったり、また良い意味で予想外の印象やコメントを頂いたりするのは本当に嬉しいこと。 また、どんな率直な意見も本当に参考になります。 来てくださったお客さま、チックタグズの店長さんとスタッフの方、佐伯さん、本当にありがとうございました〜〜!! そして。。。11月から行って来たライブ報告、まだできていませんが、落ち着いたらまとめて報告致します!!(汗) そして告知です。 本日AAB秋田朝日放送サタナビっ!の収録をしてまいりました。 今週土曜、22日の朝9時半からの放送。 番組内のクリスマス特集で、私のオリジナル曲が取り上げられます。 出演時間は本当に一瞬になるかと思いますが、是非ご覧頂ければと!! 結構その瞬間に気合い入ってます(笑) その記念に、クリスマス期間限定で楽曲のフリーダウンロード可能にしております! もしよろしければ是非〜〜!! Sell music on itunes at ReverbNation.com ※転用はしないでくださいね☆]]>