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日本に根付いた歌を聴く

早いものでもう先週のことになってしまいますが、カンファレンスで田沢湖へ行った帰りにたざわこ芸術村へ寄りました。

目的は、民族芸術研究所!

先月から、そこの隣のデジタル・アート・ファクトリーというところに、あるCDについて問い合わせをしてました。なんでも、秋田のレアな民謡を集めたCDがあるということなのです。

そもそものきっかけは、今年の2月に東京で観た松田美緒さんという方のライブ。
松田さんはもともと秋田出身で、その後かなり世界各国で暮らしているらしく。各地で吸収した文化や音楽を自由に表現してる。最近では彼女自身の「日本のうた」プロジェクトの集大成として、「クレオール・ニッポン──うたの記憶を旅する」というCDブックを出版。

自分も海外に住んだことがきっかけで、日本の歌の魅力に気付かされた。改めて自分の故郷に根付く民謡、そしてなぜか奄美大島の民謡の旋律にかなり心惹かれ、三味線を手に現地に3週間滞在して島唄や人々の生活に触れた。

なのでこの人のことを知ったとき、まさに私が憧れることをやってる!と感動。
そしたらそれと同時にちょうど偶然、私が東京に行く日と同じ日に彼女がライブを開催する、と言う情報を見つけて速攻行って来たのでした。→その時のブログ記事

ライブでこの本を買って彼女にサインしてもらってる時、「たざわこ芸術村で、全国の民謡が録音されてるテープをたくさん聴いた」と聞いたので、じゃあいつか自分も行って聴いてみようと。

メールで問い合わせた「秋田県の民謡」のCDは、どうやらCD-ROMでWindowsのみ対応らしく。
なぜMacでも聴けるように普通の音源形式になっていないんだろうと謎だったんだけど、実際研究所を訪れてみてその訳がわかりました。

1979年から10年間に渡って、全国の都道府県が日本の民謡を継承して行くために、各地の民謡をテープに録音するという「民謡緊急調査」を行ったそうなのです。歌っているのは民謡歌手ではなく、日常の中で歌い継いだ一般の方々。なので、生活の中で伝わった貴重な歌が溢れかえっているとのことで。
そして、秋田の民族芸術研究所には、そのうち36都道府県分のカセットテープ、なななんと3,500本が保管されていると!!曲数にして7万曲らしいです。

テープは劣化してしまうため、その貴重な音源を残すためにテープを起こしてデジタル化を進めているそうです。
そして唯一秋田県だけが、デジタル化したCDの販売が実現出来ているとのこと。2001年に発売されたそう。当時は新聞に載るなどして結構売れたとのことですが、最近はあまり知られていないみたいで。

あまりにも膨大な歌の数なので、曲にインデックスをつけて地域別/曲名別などに分類し、パソコン上で簡単に検索できるようにしたそうです。そのため、データ形式のCD-ROMファイル音源になったそうで。それがWindowsで10年以上前に製作したため、Macだとうまく起動しないのだとか。現在、両方で再生出来るよう取り組んでいるらしいです。

ということで、ついにCDゲット!Macで聴けるように、たくさん相談に乗って頂けた。嬉しい!
cd
研究室のテープの数々。
引き出しの中のテープの数々

CD検索画面の一部。
デジタル化されて丁寧に分類してある秋田民謡1001曲
すごい。すごすぎる!!
これ、ほんとたくさん広まって欲しいです。
こちらの施設で販売しています。→たざわこ芸術村 Digital Art Factory

各地を訪れて歌をテープに録音してまわった調査員の方々。そしてそれをCDに起こすという、とてつもない作業をされた方々。しかも秋田のこのCD、ほぼ担当の方一人でまとめられたのだとか。。。

とても丁寧に説明してくださった所長さんや、デジタルアートの担当の方。日本全国の宝を後に継いで行くという熱い想いに、じーんと来ました。その類い稀なる情熱と労力には、本当にただただ尊敬と感動、そして感謝の想いでいっぱいです。また他の資料も聴きに行きたいです。

まずは秋田のCD、大事に聴かせて頂きます!

それにしても、本当に田沢湖というところはどこまでも清々しく、神々しい。
無限のポテンシャルを秘めた、凄まじいパワーのあるところだなあと感じます。

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