レミゼ「オン・マイ・オウン」考察
レミゼの名曲、「On My Own」をカバーしました(2015.8.24更新)。
思いついた時に終わらせないと気が済まなくて、何度も録っていたら夜中の3時過ぎまで絶唱していました。かなりうるさかったかもしれません。。カラオケに合わせて歌うのもなかなか自由がきかず、コツがいる感じ。
レミゼの日本公演の音楽監督、山口琇也大先生の記事に書いていたのは、ミュージカルは歌がうまく歌えているかどうかだけではなく、キャラクター性が大事だと。
少女エポニーヌとして考えたとき、自分の歌い方って全然なってない。そもそも歳が全然違うって言うのもあるけど、多少声を合わせて行かないとなって。
想う人に想われなくて、雨の中彼と一緒にバーチャルで歩いてることを想像してるエポニーヌ。そこからこれは所詮叶わぬ夢で、彼とは一緒になれないと現実に戻る過程。それがこの歌の醍醐味と言うか、ものすごく美しくも哀しい思いに満ちたものになってる。
(オリジナル詞) On my own In the rain the pavement shines like silver And I know it’s only in my mind I love him I love him I love him | (日本語訳) ただ一人 雨の中 舗道は銀色に輝く わかってる 所詮私の想像 愛してる 愛してる 彼が好き |
英語版ではその心境の変化が細かく表されているんだけど、日本語だと言葉数がどうしても言語の性質上少なくなってしまう。日本語で歌うにはどうしても限界があるけれど、大事なところをしっかり押さえて、よくまとめたものだなあって本当に感心。
子供の頃から憧れていた、故・本田美奈子さんのバージョン。本田美奈子さんの歌に対する姿勢は本当に崇拝するし、精神性がとにかく別格だと思う!すごく研究していていて、音色もいろいろ使い分けてる。この人の歌を聴くたび、心を揺さぶられる。
日本語での歌声としては、今のキャストの昆夏美さんもすごくいいと思うけど、島田歌穂さんのバージョンが好き。
英語版では、映画版でも登場したSamantha Barksももちろんいいんだけど、このバージョンが自分ではすごくヒット。
歌って少しの気遣いでだいぶ変わるし、本当かどうかもかなりダイレクトに表れる。きちんと理解して自分の中で整理して消化して、その上でストーリーを語らないと、その歌を本当に表現出来ているとは言えない。そして、人によっても解釈や表現が違うくなって来るんだろうし、本場のミュージカルではまず役ありきなんだろうな。
先のデモ演奏でこの曲を歌うことになったので、それまでにきちんと研究して臨みたいと思います。
本当に素晴らしい歌!